映画「萌の朱雀」

映画「萌の朱雀」は、1997年に制作された映画です。山村における過疎化の現実とそこに生きる人々の関わりや感情を描いた作品です。日本国内ではあまり話題にはならなかった作品ですが、海外では高い評価を得て様々な賞を受賞しています。また、その映像美や独特のカメラワークなどには根強いファンがついており、公開から10年以上たった今でもロケ地めぐりをする人などがいるほどです。当時全くの素人だった尾野真千子をヒロインに抜擢したことでも注目を浴びました。

他の映画はともかくこの映画だけは見た方がいいです

萌の朱雀のストーリー

奈良県の山奥にある西吉野村。ここで代々林業を営む孝三一家は、孝三の母・幸子、妻の泰代、幼い娘・みちる、そして孝三の姉がおいていった小学生の息子・栄介の5人家族です。山間の小さな村で、村人たちと共に静かで安らかな暮らしをしていました。しかしそんな平穏な日々も、村の過疎化によって陰りを見せ始めます。そんな時、村に鉄道を通す計画が持ち上がり、トンネルの建設が始まります。鉄道が通れば村の過疎化を食い止められる。村人たちはトンネルと鉄道に大きな期待をこめて工事を進めていました。しかし、トンネルの建設途中で計画は中止になってしまいます。孝三は職を失い、未来への希望もなく、抜け殻のようになってしまいます。15年後、一家は成人した栄介が旅館で働くことで生計を立てていました。高校生になったみちるは、幼いころから兄のようにしたっていた栄介に、はかない想いを寄せていました。そんなある日、孝三が8ミリカメラを持って家を出たまま帰らなくなってしまいました。数日後、トンネルの残骸で冷たくなっている孝三がみつかります。泰代は気丈に振る舞いますが、無理をしているのは明らかでした。幸子はそんな泰代を見て、実家に帰ることを勧めます。一方、みちるは恋心を寄せる栄介と離れたくない気持ちと、疲れ果てた母についていかなければという気持ちにゆれていました。結局みちるは母と共に家を出ることを決意します。住み慣れた家を離れる日、泰代とみちるは、栄介と幸子に見送られ、迎えのトラックに乗り込みました。むせ返るような山の緑が、みちるを乗せたトラックをいつまでも見送っているのでした。

スタッフ

キャスト

受賞歴

ロケ地

この物語は、実際に計画されていた阪本線という鉄道の計画をベースに作られています。そのため、舞台は実際に阪本線計画があった奈良県の西吉野村(現在の五條市)で、撮影も奈良県で行われました。路線バスの場面は主に当時の賀名生停留所周辺で撮影が行われました。当時使用されていた西日本JRバス加茂営業所五条派出所所属の車両を、塗装はそのままでJRマークや社名をテープで隠したり「国鉄」バスに貼り替えて撮影に使いました。また、トンネルの場面は城戸以南にある坂巻トンネルや天辻トンネルで行われました。

映画見よう映画
「駿河人形師」になろうとした、きっかけは?子供の頃、仕事場は私の遊び場でもありました。部屋の様子は変わりましたが、材料の匂いなどがすると、幼い頃に見た……アットホーム あすとびで続きをチェック!

感想

この映画は淡々とすすむドキュメンタリーのような映画です。孝三の家族の何も変わらない日常が描かれていて、セリフも少なく説明もあまりないため、初めて観た人は難解に感じると想います。私もそうでした。ですが、奈良の山奥の村の、緑に包まれた夏の映像を見ていると、段々と彼らの日常に引き込まれていく気がしてくるんですよね。孝三が死んでしまい、一家が離ればなれになるという大きな出来事以外は、本当に淡々と何も起らずに進むストーリーが新鮮な作品です。また、まだ初々しい尾野真千子さんの姿がとても可愛らしく、セーラー服にショートカットで、親戚のお兄さんに憧れる女の子を好演しています。彼女の姿を見ると、自分の学生時代を思い出して歯がゆい気持ちになると想います。それを体験するだけでも一見の価値ありだと想います。

その男に騙された!!外事警察の秘密。

一世を風靡したあのドラマ「外事警察」が映画になって再登場!あなたもその男に騙されるはず!

映画「外事警察 その男に騙されるな」ネタバレ
登場人物とスタッフ
渡部篤郎
映画「静かな生活」
映画「青春の門」
尾野真千子
映画「萌の朱雀」
河瀬直美
遠藤憲一
余貴美子
石橋凌
ARB

話題の情報