ARB
ARBは1980年代に絶大な人気を誇ったロックバンドです。俳優の石橋凌がボーカルを務めていたことでも知られています。
ARBとは
ARBは1977年の春に結成されました。1978年に後楽園球場で行われたピンク・レディーのコンサートで前座を務めた際、関係者の目にとまりレコード会社が決定しました。同年、シングル「野良犬」でデビューを果たします。当時の所属事務所・シンコーミュージックは、ARBをアイドルグループとして売り出そうとしたため対立し、デビューからわずか一年で独立することを決意します。1980年代に入るとめんたいロックの第二世代として注目を浴びます。戦争や労働者、社会の在り方などを主題においた曲を数多く発表したのが特徴であり、社会派バンドとも呼ばれました。なお、労働に関する曲は「Work Song」と呼ばれ、ARBの代名詞のひとつとなっています。歌詞は最初のアルバムの数曲を除いて、ほぼ全てを石橋が作詞していました。作曲は、石橋と各時期のギタリスト、ベーシストによって行われました。ギタリストによってバンドサウンドの方向性が変化するため、所属したギタリストが変わるたびに「第○期」という表現がもちいられていました。1990年にボーカルの石橋凌が俳優に専念するために活動停止しましたが、1998年に復活を遂げます。しかし、2006年3月に石橋がバンドから脱退し、現在は活動停止状態となっています。バンド名の「ARB」はAlexander Ragtime Bandのイニシャルを取ったもので、これはアメリカの作曲家アーヴィング・バーリンの「Alexander's Ragtime Band」から引用したものです。
他の映画はともかくこの映画だけは見た方がいいです
メンバー
第1期(1977年~1983年)
- ボーカル・・・石橋凌
- ギター・・・田中一郎
- ドラム・・・KIETH
- ベース・・・宮城伸一郎→野中サンジ良浩
- キーボード・・・エンマ
第2期(1983年~1986年)
- ボーカル・・・石橋凌
- ギター・・・斉藤光浩
- ドラム・・・KEITH
- ベース・・・野中サンジ良浩→ジャン=ジャック・バーネル→岡部滋
第3期(1986年~1990年)
- ボーカル・・・石橋凌
- ギター・・・白浜久
- ドラム・・・KIETH
- ベース・・・岡部滋→浅田孟
第4期(1998年~2006年)
- ボーカル・・・石橋凌→脱退
- ギター・・・内藤幸也
- ドラム・・・KIETH
- ベース・・・EBI
ディスコグラフィー
シングル
- 1978年 野良犬/OH! PLEASE
- 1979年 ワイルド・ローティーン・ガール/ジャックナイフ・ブルース
- 1979年 魂こがして/Tokyo Cityは風だらけ
- 1980年 ノクターン・クラブ/R&R AIR MAIL
- 1980年 BLACK X'mas/Dance music/ハリケーン・バンド
- 1981年 ダディーズ・シューズ/シェリーは昼間死んでいる
- 1982年 クレイジー・ラブ/エイリーン
- 1982年 さらば相棒/ピエロ
- 1983年 トラブルド・キッズ/Give Me A Chance
- 1985年 Deep Inside/Fight it Out!
- 1985年 Blue Color Dancer/Big Romance/ONE WAY TRIP
- 1986年 God Bless The Ring/挑戦者(ARB)のテーマ/魂こがして
- 1986年 AFTER '45/踊り子ルシア
- 1986年 プライベートガール/SPEED OF LOVE
- 1987年 HAPPINESS/SAY! NO!!
- 1988年 SWEAT,HEART & BRAIN
- 1988年 SYSTEM IN SYSTEM/そして明日から
- 1988年 Long, Long Way/Rock it! Baby
- 1989年 MURDER GAME/NO EASY ROAD
- 1998年 TOKYO OUTSIDER/スケアクロウ/魂こがして
- 1998年 INFINITELY/はじまりの詩/バラとサボテン/淋しい街から
- 1999年 反逆のブルースを歌え/June Rain/SOULFUL DAY
- 2001年 HARD-BOILD CITY/LOVELESS TOWN/共犯者よ/HARD-BOILED CITY
- 2002年 HEY! WAR
- 2005年 荒鷲のうた
アルバム
- 1979年 A.R.B.
- 1980年 BAD NEWS
- 1981年 BOYS&GIRLS
- 1981年 指を鳴らせ!/Snap Your Fingers
- 1982年 W
- 1983年 トラブル中毒
- 1984年 YELLOW BLOOD
- 1985年 砂丘1945年
- 1986年 ONE and ONLY DREAMs
- 1987年 ROCK OVER JAPAN
- 1988年 PAPERS BED
- 1989年 SYMPATHY
- 1998年 REAL LIFE
- 1999年 EL DORADO
- 2001年 HARD-BOILED CITY
- 2003年 KAZA-BANA
父の青春
私はARBというバンドについて、ほとんど何も知らなかったのですが、曲を聴いてみるとどこかで聞いたことがある曲だなと思い、いろいろと思い出してみると父親がよく車の中で聞いていたバンドだということに気がつきました。ARBの全盛期に、20代後半から30代を過ごした父にとって、彼らの曲はいつまでも色あせない思い出深い曲たちなのだそうです。そのため、石橋凌が脱退する旨を発表した際には大変ショックを受けていました。私は俳優としての石橋凌しか知らなかったので、あのヤクザみたいなおじさんがロックバンドのボーカルだったとは!と驚きました。ですが、父のCDを借りて聞いてみると確かにカッコいい曲が多く、活動休止状態なのはもったいないなと想います。いつか石橋さんの俳優業がひと段落したら、また再結成してくれるといいなと、父ともども願っています。